またまたパワハラニュースです。
こちらは大学という場所で行われたパワハラです。
早稲田大は24日、国際学術院と大学の付属機関に所属するいずれも50代の男性教授2人が、複数の学生にアカデミック・ハラスメント(立場を利用した嫌がらせ)をしたなどとして、同日付で停職1カ月の懲戒処分や解任としたと発表した。
対象になったのは早稲田大学の50歳代の男性教授2人となります。
大学の発表にによると、国際学術院の教授は2016年と17年、授業で懇親会への参加を強制する発言をし、来なかった複数の学生を叱責、批判するメッセージを受講者向けのウェブサイトに送ったとのことです。
これってどう見ても陰湿な嫌がらせですね・・・
大学の学業とは直接関係のない懇親会に絶対に来い!
来なかった奴にたいして怒り、それをネット上に晒したって事です。
今のところ、対象となる大学教授の2名は、事実関係を認め、反省の言葉を述べているらしいです。
Contents
アカデミックハラスメント=アカハラとは?
そもそもアカデミックハラスメントとはなんでしょうか?
アカデミックハラスメントとは俗に言うアカハラとはパワハラの一種です。
ウィキペディアではこのように説明されています。
大学などの学術機関において、教職員が教育・研究上の権力を濫用し、ほかの構成員に対して不適切で不当な言動を行うことにより、その者に対して修学・教育・研究ないし職務遂行上の不利益を与え、あるいはその修学・教育・研究ないし職務遂行に差し支えるような精神的・身体的損害を与えることを内容とする人格権侵害のことである。
このように大学や学術機関での立場を利用して、不当な言動を行ったり精神的身体的な損害を与える事は立派なパワハラです!
会社で上司が自分の立場を利用して、偉そうなことを言ったり、部下を叱ったり、いじめたりすることと同じです。
アカハラの種類
具体的にアカハラの種類には下記のようなものがあります。
学習・研究活動への妨害
・研究テーマを与えない。
・文献・図書や機器類を使わせない。
・実験機器や試薬などを勝手に廃棄する。
・研究に必要な物品の購入や出張を、必要な書類に押印しないという手段で妨害する。
・机を与えない。また机を廊下に出したり、条件の悪い部屋や他の研究室員とは別の部屋に隔離したりする。
・正当な理由がないのに研究室への立ち入りを禁止する。
・研究費の応募申請を妨害する。
・学会等への参加を正当な理由なく許可しない。
卒業、単位、進級の妨害
ウィキペディアでは、卒業・進級妨害[学生の進級・卒業・修了を正当な理由無く認めないこと。
そして正当な理由無く単位を与えないことを「卒業や単位、進級においての妨害」になるアカデミックハラスメントの一部としています。
・卒業研究を開始して間もないのに、早々に留年を言い渡す。
・理由を示さずに単位を与えない。
・卒業・修了の判定基準を恣意的に変更して留年させる。
・卒業研究は完了しているのに “お礼奉公”としての実験を強要し、それを行わなければ卒業させない。
選択権の侵害
就職・進学の妨害、望まない異動の強要などもアカハラになります。
・指導教員を途中で変更したら自動的に留年。
・本人の希望に反する学習・研究計画や研究テーマを押しつける。
・就職や他大学進学に必要な推薦書を書かない。
・就職活動を禁止する。
・会社に圧力をかけて内定を取り消させる。
・他の研究教育組織への異動を強要する。
・「結婚したら研究者としてやってはいけない」などと言って、結婚と学問の二者択一を迫る。
研究成果の収奪
研究論文などの成果を自分の物に仕上げる事もアカハラになります。
・加筆訂正したというだけなのに、指導教員が第一著者となる。
・実験を行う・アイデアを出すなど研究を主体的に行って、その研究に最も大きな貢献をした者を第一著者にしない。
・著者の順番を教授が勝手に決める。
・その研究に全くあるいは少ししか関わっていない者を共著者に入れることを強要する。
・学生が出したアイデアを使って、こっそり論文を書く。
暴言や叱責
本人がその場に居るか否かにかかわらず、学生や部下を傷つけるネガティブな言動を行うこと。
・学生や部下が持ってきた論文原稿をゴミ箱につっこむ、破り捨てる、受け取らない、きちんと読まない。
・学生や部下が出したアイデアに全く検討を加えず、それを頭から否定する。
・ささいなミスを大声で叱責する。
アカハラに困った時の対応
このように整理してみると、パワハラは会社にだけある事ではありません。
自分の立場を利用して、相手に精神的もしくは肉体的な攻撃を加える事がハラスメントとなります。
学校だから仕方がない・・・
研究所だから仕方がない・・・
相手が教授だから仕方がない・・・
そんなことはありません!
アカデミック・ハラスメント(立場を利用した嫌がらせ)も立派なパワハラです。
どのように解決策すればいいのか?
こちらのNPOアカデミック・ハラスメントをなくすネットワーク(NAAH)事務局では、アカデミックハラスメントの相談を受け付けております。

ぜひ参考してみてください。
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