コロナウィルスの感染拡大の影響でテレワークが注目されています。
テレワークとは自宅などで在宅勤務を行うことなのですが、もしかしてテレワークで人と接しないことによって、パワハラ・セクハラ・モラハラなどのハラスメントは解決できるのでしょうか?
結論から言うと根本的な解決にはなりません。
今回はテレワークとハラスメントについて整理を行い、テレワークにおけるハラスメントはどのようなことがあるのか?またテレハラ(テレワークハラスメント)や、リモハラ(リモートワークハラスメント)の対策について記事をまとめてみてみました。
Contents
テレワークでパワハラは減るのか?
テレワークとは自宅で会社の業務を行う事です。
自宅で業務を行うので、人と接する事もなくなります。
それによって嫌な上司からのパワハラやモラハラの機会はぐんと減ります。
だからといって根本的な解決ではありません。
そもそも永遠に自宅で業務を行うわけではありませんし、定期的に会社に出勤する必要があるわけです。
会社に出勤すればパワハラやモラハラ、セクハラなどはまた再発します。
いくらテレワークになっても会社に加害者がいるかぎりパワハラは解決しません。
ただしハラスメントの加害者がいる限り問題は解決しない
在宅勤務のテレワークで起こるテレハラとは?
在宅勤務になってテレワークを開始してもパワハラやモラハラは解決しません。
在宅勤務のテレワークに対してもハラスメントが発生しますし、それをテレハラと呼びます。
テレハラについては例えばこのようなことが起きます。
「上司から仕事を監視できるようにしておけと指示」
「常にパソコンの前にいるかチェックされる」
「やたらと意味もなくオンラインミーティングを入れてくる」
「休憩中や勤務終了でもチャットなどで突然呼び出される」
不必要な監視によるハラスメントが一番に考えられるテレハラです。
これは会社にいて働くよりも、もっとストレスを感じるハラスメントとなります。
【こちらの記事も併せてご覧ください】
テレワークのメリットとデメリットを企業と労働者側の目線でわかりやすく説明
人によって環境が違うプライベート空間で仕事をしている事情
テレワークの場合は自宅での勤務となりますが、プライベートの状態は人によって大きく違います。
ネットの接続環境もそうですし、たとえば狭い部屋で暮らしている方もいます。
人によっては家には家族もいるしペットもいたりします。
そんな環境で会社にいるのと同じように管理されても困るわけです。
パソコンの前で仕事をしても、つねに子供がいる環境で仕事をして、子供が後ろで走り回ることもあります。
そんな個々によって違う環境なのに、上司の独りよがりな価値観で監視をされることは「ただのハラスメント」となります。
そもそも在宅勤務をしているので、就業中の仕事のリズムなどの細かな裁量は、テレワークをしている社員に任せるしかありません。
テレワークでストレスを軽減させる2つの対策
テレワークでは常にネット上の職場とプライベートな空間が繋がっている状態になります。
まだ始まったばかりのテレワークなので、色々と試行錯誤もあるとは思いますが、下記のような2つの手法を取り入れるのはどうでしょうか?
1.終業と休憩をしっかりと宣言するルール作り
2.プライベートな空間で仕事をしている会社側が配慮をすること
このように仕事とプライベートの時間が曖昧になりがちなテレワークを、仕事なのかプライベートなのかでしっかりと分けることが大切です。
もちろん終業宣言後なのにもかかわらず、上司が部下へチャットなどで連絡や指示を行うのはパワハラになりかねません。
自宅で仕事をしているのに、テレワークという名目で終業後にもやたらと仕事の連絡をするのはパワハラとなります。
テレワークでパワハラが発生した場合の対処法
テレワークでもパワハラやモラハラ、セクハラは発生します。
ただしテレワークの場合は対処がしやすいので、もしストレスを感じたのならしっかりと対処をしておきましょう。
テレワークでのパワハラの証拠集め
パワハラなどのハラスメント対策で重要なのは、しっかりとした証拠を残すことです。
こちらの記事でも詳しく書いていますが、パワハラの証拠を集めるのは大切です。
パワハラ防止法と慰謝料請求のために必要な5つの証拠の集め方
1.動画や録音などでのパワハラ記録
2.メールなどでの文章
3.医師の診断書
4.具体的なメモなどの記録
テレワークを行うことで、メールやチャットでの指示の内容や、指示が行われた時間は正確に記録として残ります。
テレワーク中に上司の指示などでストレス感じた場合は、その時間や内容などの記録をしっかりと残しておきましょう。
テレワーク・リモートワークは時代の流れ
コロナウィルスによって、今後はテレワークという新しい形の働き方が、日本の社会にもどんどん浸透していくことでしょう。
なぜならばテレワークによって通勤時間などの無意味な時間も短縮できるし、会社としても広い事務所は不要になるなど、効率的になり大きなコストダウンにも繋がるからです。
そのためには企業側でテレワークについてしっかりとしたルールなどを作り、労使できちんとした取り決めを行うことが大切です。
逆に言えばテレワークを前向きに導入できない企業は時代遅れになりそうです。
今回はテレワークとパワハラについてまとめてみました。
今後増えるであろうテレハラ対策!企業側も、そして働くあなたもしっかりと準備をしておきましょう。
こちらの記事も併せてご覧ください。