大手楽器メーカーで有名なヤマハでの悲しいパワハラニュースがありました。
ヤマハの男性社員が今年1月に、上司から厳しい指導を受けて体調を崩し、自ら命を絶っていたことがわかりました。
亡くなった男性社員は30歳で研究開発部門の課長職に起用されました。
ここで他社から中途採用された研究開発部門の執行役員だった50代の上司と巡り合わすことになります。
この50代の執行役員の男性からパワハラを受けていたという事で内部通報まであったという事なのでかなり酷い状況だったと想像できます。
パワハラの内部通報が機能しない理由
元来、社内に内部通報窓口を置くことで、社内の不祥事の未然防止などが望めますが、問題はこの内部通報窓口の管理を誰がしているかという部分です。
ヤマハの場合がどうだったのかは分かりませんが、中小企業でよくあるパターンが、内部通報の窓口の管理する部署自体がパワハラの原因だったという話です。
パワハラの首謀者が管理している通報窓口なんて何の意味があるのか?
その点は会社の経営陣の判断の甘さが出ているとしか思えません。
少しでもパワハラの噂がある社員は、その噂があるだけでも絶対に人事や総務などに配置してはいけません。
お金にルーズな噂がある社員を経理に置くと変なことになりますよね?
それと同じ理屈です。
パワハラ上司は自分がパワハラをしている資格がない
よくある話ですが、パワハラ上司が自分で自覚をせずに無自覚にパワハラをしている事があります。
誰がどう見てもパワハラなのに「自分がしっかり注意しているのにパワハラとか言われる」と愚痴を言うパワハラ上司もいます。
しかしそのパワハラ上司は、部下に対して注意や指導を丁寧に優しくしているのかと確認してみると実際は「言うこと聞かないなら会社辞めろ!」とか「殴るぞ!」とか平気で言ってるので驚きます。
自分で自覚がないのか?それとも頭がおかしくなっているのか?その点は分かりませんが、そもそもパワハラは部下がそう感じればパワハラです。
Amazonのパワハラ対策を参考にするべき
以前も記事としてまとめましたが、Amazonでは360度評価システムを採用しています。
そういった内容かというと、人事考課などの評価を上司が部下だけに行うのではなく、部下が上司の評価もするという事を取り入れています。
これによって、上司の前ではへつらい部下の前では偉そうにするパワハラ上司がいなくなっています。
こちらの記事も合わせてご覧ください。
Amazonではパワハラ上司は一発で退場!
パワハラ上司の特徴
パワハラ上司は自分の実力を過大評価します。
職場ではやたらと知識や持論を並べる事が大好きです。
黙々と自分の仕事をして部下の仕事サポートするのではなく、自分の仕事を部下にさせて、自分は何かの指揮官のようにふるまい勘違いする人が多いようです。
ここは戦場で指揮官は誰だ!なんてことも言いそうですね。
でも会社は戦場ではなくあくまでも職場です。
日本の社会から時代錯誤なパワハラ上司と共に、悪しきパワハラや慣習が早く消えてほしいものです。